信楽高原鐵道「第一大戸川橋梁」国の重要文化財指定へ
(2021.05.22)
信楽高原鐵道に架かる「第一大戸川橋梁(だいいちだいどがわきょうりょう)」が、令和3年5月21日に国の重要文化財に指定されるはこびとなりました。
【第一大戸川橋梁】
貴生川と信楽を結ぶ信楽高原鐵道(旧国鉄信楽線)に架かる、橋長31m、単線仕様の単桁橋。
旧橋が昭和28年(1953)8月の豪雨により流失したため、国鉄が戦前の鉄道省時代から蓄積したコンクリート技術の粋を集め、昭和29年(1954)に建設した、わが国初の本格的なポストテンション式プレストレスト・コンクリート橋です。今なお高い品質を保つ優れたコンクリート構造物として価値が高く、また、工事の克明な記録を残すなど、戦後のコンクリート研究の発展にも寄与しています。橋梁の近くには、建設後の経年劣化の検証を可能とする試供体が設置されています。
今も建設当時の状態を良好に維持しながら、現役の鉄道橋梁として地域の交通を支え続けています。
(甲賀市教育委員会事務局 歴史文化財課 文章より/問合せ 同課 0748-69-2250)
アクセス:信楽高原鐵道「玉桂寺前駅」下車、徒歩約3分
※ご見学される方は、安全のため線路付近には立ち入らないようお願いいたします。
※駐車場はございません。信楽高原鐵道をご利用ください。